横須賀・久里浜商店街に「黒船産直市場」開設-地産地消をPR

久里浜黒船仲通り商店街に地元産品をPRするアンテナショップ「黒船産直市場」が開設。商店街の活性化を目指す。

久里浜黒船仲通り商店街に地元産品をPRするアンテナショップ「黒船産直市場」が開設。商店街の活性化を目指す。

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 京急久里浜駅前の「久里浜黒船仲通り商店街」で12月25日、地元産品をPRする「黒船産直市場」(横須賀市久里浜4、TEL 046-835-8014)がオープンした。既存店の一角を改装して販売コーナーを新設したもので、国の「地域流通モデル構築支援事業」の補助を受けて開店した。

葉付きニンジンやダイコン、泥ネギなど畑で取れた姿のまま販売する

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 同店では地元農家直送野菜や地元水産物を販売するほか、同商店街の名物「黒船チキン」などの黒船ブランド商品も扱うなど9店舗が商品提供し、商店街のアンテナショップとしての機能も持つ。店舗面積は約10坪。

 地元産野菜には「久村の山田さん」「高円坊の広川さん」など顔写真入りで農家を紹介。葉付きニンジンやダイコン、泥のついたままのネギなど畑で取れた姿のまま販売するのが特徴。久里浜産のワカメ・コンブ、佐島産のイワシ丸干し・釜揚げシラスなども並ぶ。

 同店を運営する吉田商店の吉田康夫社長は「商店街の協力を得て、実験店舗をオープンした。地元優良農家から直接仕入れるため鮮度がよく、野菜もひと味違う。農家にとっては新しい販路拡大もできる」と意欲をみせる。横須賀青果市場の担当者も「横須賀産の野菜をアピールしたい」と流通ルートの開拓に協力する。

 「ぺりーの黒船上陸地」として知られる同地域では、昨年8月に商店街の100メートル先に大型商業施設「イオン久里浜ショッピングセンター」がオープン。イオンの電子マネー「WAON」を商店街でも導入するなど「共存共栄のモデル地区」となっている。

 同商店街振興組合の近藤匠理事長は「共存するためには、安心感や親しみやすさなど地元商店街の特徴を生かして大型スーパーとの差別化も必要。実験店舗で地産地消をPRし、商店街全体の活性化につなげたい」と話す。

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