横須賀西海岸の「カフェ・エカーネ」1周年-地産地消の「芦名スタイル」提唱

横須賀西海岸のイタリアンレストラン「カフェ・エカーネ」が1周年。地場食材にこだわった「芦名スタイル」の料理が好評。

横須賀西海岸のイタリアンレストラン「カフェ・エカーネ」が1周年。地場食材にこだわった「芦名スタイル」の料理が好評。

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 横須賀西海岸のレストラン「カフェ・エカーネ」(横須賀市芦名2、TEL 046-858-2688)が12月16日に開店1周年を迎え、地産地消をテーマにした創作料理「芦名スタイル」が話題を呼んでいる。

地元・芦名の地場野菜や地魚の薫製を盛り合わせた「芦名サラダ」

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 イタリアン料理を提供する同店では、地元・芦名の地場野菜や地魚の薫製を盛り合わせた「芦名サラダ」(1,200円)、タイ・スズキ・アジ・タコなど佐島漁港で水揚げされた魚を使ったカルパッチョ(1,200円~)などが人気メニュー。しらすピザ、各種パスタ、自家製ベーコンなど地元産の食材にこだわりをみせる。

 店の内装は白で統一され、道路に面した大きなウインドーが開放感を演出。2階席へ昇る真っ赤ならせん階段がアクセントになっている。近くに「大楠山(おおぐすやま)」があることから、店の看板にはクスノキを使った。

 オーナーの志津野正英さんは東京・練馬区の生まれで、都内の広告会社を定年目前に退職し、59歳で同店をオープン。奥さんの正子さんが横須賀出身で、実兄も葉山で暮らしていたことから、横須賀市内でレストランを開業することを決めた。「横須賀西海岸の秋谷・芦名・佐島周辺には、漁港・農家・養鶏場・牧場などもあり新鮮な地場食材が入手でき、土地が安いのも決め手になった」と志津野さん。

 近くの農家に、イタリアントマト・アーティチョークなどイタリア料理用野菜も栽培してもらう。「自分で畑に行って収穫したり、魚が足りなくなると佐島漁港まで買出しに行くなど食材調達を楽しんでいる」と志津野さんはほほ笑む。料理は正子さん担当で、実家が本町どぶ板通りで飲食店経営していた経験を生かして創作料理に腕をふるっている。

 繁華街から離れた道路沿いにある同店の立地は、横浜横須賀道路のインターに近いこともあり東京・千葉・埼玉など市外からのドライブ客も多く、「近所に住む80歳のおばあちゃんから、若いカップルや家族連れまで常連客も増えた。お客さんたちがブログで紹介してくれ、口コミ客も多い」という。志津野さん夫婦が犬好きなこともあり、1階席はペット同伴ができるため愛犬家の交流の場ともなっている。

 志津野さんは「ここには都会にはないご近所付き合いがあり、食材の作り手の顔が見えるという安心感がある。皆さんに横須賀の新鮮な食材を楽しんでもらえたら」と話す。「来年は食材のネット通販にも力を入れたい」とも。

 営業時間は11時~21時。定休日=木曜・第3水曜。席数=24席。

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