上町の古民家ギャラリーで「建物で見る横須賀」展-昭和モダンの建築写真展示

築80年の旧海軍指定旅館を改装したギャラリーで、「まちの記憶~建物で見る横須賀」展

築80年の旧海軍指定旅館を改装したギャラリーで、「まちの記憶~建物で見る横須賀」展

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 横須賀・上町の古民家ギャラリー「フ・ルート」(横須賀市上町2)で11月2日より、「まちの記憶~建物で見る横須賀」展が行われている。主催は横須賀建築探偵団。同ギャラリーは築80年の旧海軍指定旅館を改装した「すぺーす三季」の一角にあり、カフェや雑貨店なども併設する。

国登録有形文化財の「横須賀上町教会」

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 同展では同市内の民家・旅館・駅舎・看板建築など、現在は解体されてしまった歴史的建物の記録写真ほか、現存する国登録有形文化財「横須賀上町教会」などの写真約120点を展示。

 昭和初期に「軍港の街」として発展した横須賀では、和洋折衷の旅館や写真館、洋風の医院・郵便局・事務所・会館、和風モダンな個人住宅などが数多く建築されたという。アーチ型の洋風建築でステンドグラスを飾った「船津眼科医院」(上町)や「佐野医院」(安浦)、和洋折衷スタイルの割烹旅館「新井閣」(汐入)など惜しまれながらも解体された建築物などを当時のエピソードと写真で紹介する。

 同探偵団は「建物から地域の歴史を学ぼう」と17年前に結成。メンバー9人が手分けして市内建造物を調査・記録したもので、昨年3月には「建物で読む横須賀」と題した単行本も発行している。

 代表の富澤喜美枝さんは「懐かしい風景とともに、建て主さんの心意気や職人の技、当時の世相や生活ぶりなども感じてもらえたら」と話す。「地域のシンボルでもある建物を語り継ぐことで、これからのまちづくりに役立てたい」とも。

 開催時間は11時~18時(最終日は17時まで)。入場無料。今月8日まで。

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