新型コロナウイルス(COVID-19)拡大の影響で各地でイベント中止が相次ぐなか、横須賀・津久井浜海岸などで4月17日~22日に開催を予定していた「ANAウインドサーフィンワールドカップ横須賀・三浦大会」の開催中止が決まった。
横須賀市・全日空・京急電鉄・日本ウインドサーフィン協会などで構成する同実行委員会は2月25日、「昨今の新型コロナウイルスの感染拡大を受け、選手や来場者の皆さまの健康を最優先と考え、開催を中止」と発表。昨年は約8万8.000人を集客し、世界各国からトップ選手らが集まっていた。
昨年6万人超が来場した「よこすかカレーフェスティバル」(5月16日・17日開催予定)も中止に。「状況が改善された際に、改めて開催の有無を検討予定」(同実行委員会)。横須賀芸術劇場では、3月8日までの劇場主催公演を中止し、チケット払い戻しなど「前代未聞の対応に追われている」という。
横須賀市は感染拡大を防止するため6月まで、市主催や市が管理する施設でのイベントを自粛。「市主催イベント等の開催可否を判断する考え方について」(2月22日発表)との基準も示した。
開催するものとして、「感染の拡大が懸念される状況下においても、特に緊急性・必要性が高いもの」「かつ、事業効果を発揮するためには、この時期に実施することが必須なもの」で、制度改正説明会・職員採用面接・確定申告などを挙げている。
延期または中止を前提とするものでは、「緊急性・必要性が低いもの(趣味、学習、余暇の要素が強いもの)」「コロナウィルス収束後に実施することで、同じ効果を発揮することが期待されるもの(集客・啓発イベント、講習会)」としている。
26日までに中止・延期が決定し、検討中も含めた444件(中止347件・延期71件・検討中26件)を同市ホームページに掲載。
上地克明・横須賀市長は「感染の拡大を食い止められるかどうか、今が正念場です。私は、横須賀の保健・医療に携わる方々の能力を信頼しています。また、市民の皆さまが感染予防のために適切な行動をしていただけると信じています。ぜひ、わが横須賀の総力をあげてこの難局を乗り越えましょう」と呼び掛けている。