京急汐入駅前のショッパーズプラザ横須賀(横須賀市本町2)が3月末に閉館し、外資系企業により全館改装工事が行われ、新業態の複合施設としてリニューアルすることがわかった。
同施設はイオンリテールが運営しているが、香港を拠点とする不動産投資会社 アジア・パシフィック・ランド(APL)に運営が移行。2020年5月開業を目指し、従来よりターゲット層を広げて、県外からの集客やインバウンド需要を見込んだ商業施設に生まれ変わる。
店舗関係者らによれば、観光客向け地産地消スペースを新設し、温浴施設やシネマコンプレックスなどエンターテイメント系を中心にテナント構成が検討されているという。
APLは1994年に香港で設立され、アジア市場で不動産投資・開発・アセットマネジメントを事業とする不動産金融の大手。日本で管理する不動産資産は63件、33億米ドル。ティファニー銀座ビル、綾瀬駅商業ビルなどを手掛けている。
横須賀本港に隣接する同施設は1991年、住友重工跡地に開業。ダイエーを中核テナントに市内最大級のGMS(総合ス-パー)として、市民に親しまれてきた。2016年にイオンリテールが進出し、イオン横須賀店が入居した。
周辺商店街では、客足が一時期遠のくことが懸念されているが、「汐入エリアの新たな活性化につながれば」と期待する声も上がっている。