新しい年の家内安全や無病息災を祈る伝統行事「おんべ焼き」が1月7日と14日、横須賀東海岸の野比・長沢・久里浜などで行われる。
早朝の浜辺に、火柱が勢いよく立ち昇る。砂浜に組んだ高さ約8メートルの竹のやぐらに、その年に飾った門松やしめ縄、書き初めなどを持ち寄って焼く火祭り。「年神様を送り返す」との意味があるとされる。
地域によっては「どんど焼き」「左義長(さぎちょう)」ともいう。「おたき上げ」の火で餅を焼いて食べると1年間風邪をひかない、書初めを燃やすと書道が上達するという言い伝えも。
毎年日の出前の6時頃から大勢の人が集まり、火柱に祈りを込める。野比海岸では志も・野比東・中村の3カ所。
14日には長沢海岸(6時20分~牧水記念館近く)・熊野神社(東部漁港下)、久里浜海岸・長瀬海岸(10時~)でも「おんべ焼き」が行われる。