横須賀を舞台に地元愛あふれる映画「スカブロ」の出演者トーク&サイン会が7月9日、横須賀HUMAXシネマズで開催される。13時20分からの上映会終了後に、主演の窪塚俊介さん、RUEEDさん、AISHAさんらがトークに参加する。
映画は兄弟愛や家族愛を描いたハートフルストーリー。ドブ板通りで便利屋を営む海野龍助と弟・虎太。元米軍人の父親と日本人ジャズシンガーとの間に産まれたハーフのナオミが現われ、母親探しを手伝うことに。そこでナオミには意外な事実が知らされる…。横須賀の街並みや海の風景描写なども見どころだ。
主役の俊介・RUEED兄弟に、ほんの一瞬だが長兄の窪塚洋介さん(俳優)が絡み、窪塚3兄弟がスクリーン上にそろうという貴重なシーンも。地元出身の俳優・小泉孝太郎さん、衆議院議員・小泉進次郎さん兄弟も友情出演。横須賀ゆかりの役者や市民エキストラも多数出演している。
俊介さんは「僕たちがこの映画を作ったっていうより、横須賀愛が『スカブロ』を作りましたっていう風に観てもらえたらうれしいです」といい、弟のRUEEDさんは「兄貴たちが役者をずっと続けている意味が理解できた気がします」と話す。
最近ハリウッド映画にも出演した窪塚洋介さんは「横須賀生まれ、横須賀育ちにはたまらない映画ですね。弟2人の対照的なキャラも、アイシャ始め、個人的に馴染みのリアル横須賀パイセン達もエキストラで参加してくれて、いい感じです」とブログでコメントしている。
映画を完成させるまで4年かかった。きっかけは映画監督の矢城潤一さんの同級生たちが集まった高校の同窓会。映画作りで街を盛り上げようと仲間が立ち上がった。地元出身の俳優やアーティスト、ボランティアたちが「横須賀のためなら」と動き出した。
矢城監督は「横須賀を舞台にしたスカジャン兄弟が活躍する構想は、20年以上前から温めていた」といい、「横須賀を元気にしたいという地元の熱いエネルギーで映画が誕生した」と振り返る。「製作費のほとんどが市民からの資金で賄われたのも特筆すべきことだ」とも。
「スカブロ」ロケ地巡りも始まっており、映画鑑賞の後にドブ板通りを散策する人たちも増えている。主人公らの便利屋入口の撮影場所は「聖地」として、記念撮影する人たちが数多く訪れる。
7月8日には、トークカフェ「みんなでスカブロを語ろう~矢城監督と歩くロケ地巡り」(17時~20時)も開催。会場はドブ板通りのコワーキングスペース「ヨコスカテラス」(本町3-11、TEL 080-4473-0550)で、スカブロ・スタッフルームとして映画制作の拠点になった場所。定員20人。詳細はフェイスブックページで確認できる。