横須賀沖の無人島・猿島周辺で養殖する早取りわかめの収穫が1月中旬より始まり、同わかめの若葉「さるひめ」料理が市内飲食店20店で提供され好評だ。
地元漁師がていねいに育て上げる猿島わかめは名産品。11月中旬に種付けが行われ、1月中旬~2月中旬に早取れわかめを収穫。猿島周辺は潮の流れが速く、豊富な栄養素を含むという。
わかめ漁は重労働で、後継者不足により生産量が年々減少。2012年2月、横須賀東部漁協の若手グループと市内飲食店オーナーらが、「猿島海畑活性化研究会」を発足。わかめ養殖棚の共同運営を始め、飲食店が直接仕入れることができるようになった。
猿島わかめは葉脈から先端の切れ目まで幅広で柔らかく、旨みとシャキシャキした食感が特徴。しゃぶしゃぶで食べると鮮やかな色や香りを楽しめる。
地元漁師の譲原亮さんは「今年のわかめは順調に育っている」といい、「飲食店とのコラボで漁師のやりがいにもつながる。大事に育てていきたい」と話す。
1月30日には、さるひめ試食と生産者トークをまじえたイベント「情熱半島~green drinks Yokosuka」がコワーキングスペース・ヨコスカテラス(横須賀市小川町19)で開催される。15時~17時。参加費1,500円。詳細はフェイスブックページで確認できる。