横須賀中央の商店街若手グループが「ヨコスカダウンタウンクラブ(YDC)」を設立し、11月21日に中心市街地の活性化を目指すプロジェクト説明会を開催した。当日は42店舗約60人の地元商店主らが集まった。
同クラブは、京急横須賀中央駅周辺の「下町地区」(ダウンタウン)と呼ばれる三笠・千日・大滝・若松・栄和会など各商店街組合に所属する20代~40代の若手経営者らが集まって結成。横須賀中央の商店街で統一した販促活動の実施や定期イベント開催などを行い、「地域や組織をまたがっていろいろなグループとの連携も図りたい」という。
同エリアでは、さいか屋大通り館、西友横須賀店など大型店舗の相次ぐ閉店、郊外商業施設の出店などにより、来客数が激減。商店主の高齢化や後継者不足、個店の魅力低下などの課題が指摘されている。横須賀中央駅の年間乗降客数も、20年前と比較して約200万人減少したという。
「暗くなって嘆いても始まらない、昔のにぎわいを取り戻そうと思った人たちが集まった」のを契機に、今春から有志による会合を重ねて設立にこぎつけたもの。今後は月2回の企画会議、隔月の全体会議なども開いていく。
同クラブは11月より、下町地区に一体感を持たせるためロゴマークの募集を開始。来年2月に「ロゴマーク作成記念セール」を行い、Jリーグ「横浜・Fマリノス」との連携イベント、ワンコイン(500円)セール、買い物ラリーなどを予定。来年度には、下町祭礼(5月)に合わせて歩行者天国の実施なども検討している。
同クラブ代表理事で菊秀刃物店を営む高橋利武さんは、元ラリードライバー(三菱)という異色な経歴を持つ経営者で、4年前に家業を引き継いだ。高橋さんは「昔のノスタルジーに浸るだけでなく、時代にマッチした取り組みなどを議論している。調査や研究も同時進行で進めていく。バリアフリーで新しい街づくりを目指したい」と意気込む。