「三浦半島を自転車の聖地に」を合言葉に市民グループが取り組むプロジェクト「三浦半島サイクリングツーリズム・エムサイ」が始動する。横須賀出身の自転車ロードレーサー・木下智裕選手(22歳)とコラボし、11月30日には三浦半島グルメライド、12月7日にトークイベントも開催する。
イベントを主催するのは「横須賀創造空間」。フリーライターや映像制作者、飲食店オーナー、主婦などさまざまな職業を持つ市民が集まり、「三浦半島の人口減に対応し人を呼ぶ」をテーマに今年8月設立、NPO法人申請中の市民団体。
同プロジェクトは、自転車ロードレースの最高峰「ツール・ド・フランス」を目指す地元の木下選手をキャプテンに迎え、体力レベルに合わせた三浦半島周遊コースの監修やマナー啓発など、自転車文化の定着を目指すもの。「グリーンミシュランでも評価を得た三浦半島の豊かな自然の中を自転車で回る楽しさを伝えたい」(同団体)という。
木下選手は1991年、横須賀・汐入生まれ。中学時代から自転車を始め、高校卒業後に単身渡欧。2012年にアジア選手権U23で初優勝。2013年には、日本人として初めて国際自転車競技連合UCI(スイス)の選抜チームに入り、海外遠征の実績を積んだ。三浦半島から世界を目指す若きサムライだ。
11月30日の「三浦半島の絶景&三崎まぐろグルメライド」では、木下選手との走行会を行い、久里浜・ペリー公園を出発し、三崎~観音崎~野比海岸で夕日を眺めるなど半島を8の字に回る約56キロのコースを設定。三崎で名物「まぐろトロトロ丼」「ミサキドーナツ」などを堪能する。定員24人で、参加費5,000円。
12月7日にはJ:COMスペース(J:COM横須賀局 平成町1-1)で、「木下智裕トークLIVE~その先の『世界』へ 第1章」を開催。ゲストに、バイクレーサーでモータースポーツ解説者の辻本聡さんを迎え、交流会も行う。定員40人、参加費2,000円。
木下選手は「海や山に囲まれた三浦半島は起伏に富んだコースがあり、自転車トレーニングに最適。地元の人たちと一緒に自転車スポーツを盛り上げていけたら」と話す。
イベント詳細は、横須賀創造空間ホームページで確認できる。申し込みは同サイトから。フェイスブックページでも最新情報を更新している。