横須賀の庶民文化を記録する市民グループ「庶民文学会」は11月3日、同人誌「横須賀随想」創刊号を発行する。A5サイズ、96ページ、価格は1,000円。
同誌は、庶民の生活からにじみ出た自分史、俳句、短歌、随筆など25編の作品を掲載。「個人から見た歴史の一断面であり、『記憶』を『記録』に残しておくもの。横須賀は芥川龍之介をはじめ文学との関わりも多く、地元からささやかな庶民文学を発信していこうというのが狙い」(同誌担当者)という。
全国ネット「ふだんぎ」グループのひとつとして、以前から横須賀でも文芸活動が行われていたが、メンバーの高齢化などの理由により活動休止に。残ったメンバーから「横須賀に灯った文化の灯を消すな」との声が上がり、芳賀久雄さんら6人が新グループを立ち上げた。昨年11月から活動を開始し、企画・原稿集めなどの作業を続けてきた。今後も、年1回程度で同人誌を発行予定。
同会長の芳賀さんは「私たち庶民が日常生活の中で感じることを文字で表現し、発表する喜びを、同人誌を手にされる皆さんとともに分かち合いたい」という。
問い合わせは、同会事務局の小島保太郎さん(Eメール yasutarohkojima@gmail.com)まで。