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「ドーナツで人と人のつながりを」-三崎の人気店「ミサキドーナツ」、3店舗に

季節の素材を生かした「ミサキドーナツ」

季節の素材を生かした「ミサキドーナツ」

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 三崎下町商店街にある人気ドーナツ店「ミサキドーナツ」がこの秋、横須賀・逗子にも新店をオープンさせ、1つ1つ手作りした「気持のこもったドーナツ」が静かなブームを呼んでいる。

10月にオープンしたミサキドーナツ逗子店

 ミサキドーナツ本店は昨年12月、まぐろの港町・三浦市三崎の銀座通りにオープン。国産小麦や季節の素材を使った手作りドーナツが評判となった。さいか屋横須賀店(横須賀市大滝町)の催事に出店したことがきっかけとなり、今年9月に同店1階にテナント出店。10月4日には、京急バス「新逗子駅前」バス停近くに3店目となる逗子店(逗子市逗子6)も開いた。

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 オーナーの藤沢宏光さんは2010年、三崎にイタリアンカフェ「ミサキプレッソ(MP)」を開店させ、まぐろ専門店が並ぶ三崎下町商店街の一角に新しい風を吹き込んだ。長年、音楽プロデューサーとして活躍してきた藤沢さんは、三崎「かもめ児童合唱団」もプロデュースする。その後、MP近くにアウトドアの達人・寒川一さんが路地裏のロケーションを生かした「ミサキシェスタサヴォリクラブ」(通称・昼寝城)をオープンさせ、逗子・葉山のアーティストたちも三崎の下町文化に注目し、商店街に新規客層が集まるようになった。

 昨年、老舗時計店が惜しまれながら閉店した。「老舗が消えていくのは悲しい。店舗を再利用できないか」と考え、仲間たちと「ニューミサキパラダイス(新しい三崎)を夢想する中で、ミサキドーナツの構想も生まれた」と藤沢さん。

 「お年寄りも子どもたちも、カップルも高校生も、みんなが楽しめるお店を作りたい」。築80年の建物をリニューアルし、カフェ風に改装。和風な空間にレトロな椅子やテーブルを配置し、2階のカフェではジャズなど音楽ライブも開く。

 藤沢さんは「新しいものを生み出すことで、昔からあるモノも見直されるようになる」といい、「町中に笑顔が溢れるような下町文化を盛り上げたい」と、地域ブランドのドーナツ作りに思いを込める。

 店先には、農家から直接仕入れた果物を使ったりんごドーナツ、オレンジホワイトチョコドーナツ、カフェオレドーナツ、ごまあんドーナツなど季節感を生かした個性豊かな十数種類のドーナツが並ぶ。砂糖にスパイスをからめた特製カラメル煮など、下味作りにじっくりと時間をかけるという。

 三崎・横須賀・逗子と三浦半島を囲むように、ドーナツ店の環ができた。「町と町、人と人をつなぐドーナツ。皆さんに喜んでもらえたら」と藤沢さんはほほ笑む。

 問い合わせは三崎本店(TEL 046-895-2410)。営業時間など詳細はホームページで確認できる。

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