カレーの街よこすか推進委員会・同事業者部会は5月12日・13日、三笠公園(横須賀市稲岡町)で開催する「カレーフェスティバル2012」で、140年前の料理レシピに基づいた復刻カレーを発表する。
同カレーは、1872(明治5 )年に発行された「西洋料理通」のレシピを基に、明治初期のカレーを再現したもの。同書は、横浜の在留英国人が使用人に西洋料理を作らせるために書いたレシピで、戯作者の仮名垣魯文(かながきろぶん)が翻訳したもの。
カレー粉には、明治時代から営業を続ける杉本商店(東京都世田谷区)の「軽便カレー粉」を使い、鶏肉でダシを取る。具には鶏肉・ニンジン・馬鈴薯(ばれいしょ)が入り、リンゴ・長ネギ・ショウガ・ニンニクが隠し味に。
当日は特設ブースを設け、同カレーを1日600食限定、300円で提供する。同事業者部会の村尾直人さんは「明治期の庶民があこがれた味と食感を再現した和風カレー」といい、「横須賀名物・海軍カレー(明治41年のレシピ)より古い時代のカレー。今後、市内カレー店でも提供していく予定」と話す。
会場には、門司港焼きカレー、黒部ダムカレー、牛タンカレーなど全国20市町村のご当地カレーも出店。厚木シロコロホルモンなどご当地グルメコーナーも。人気のカレーバイキングには、市内16店舗が出店し好みのカレー4種類を500円で味わえる。市内外の約100事業者が出店し、野外ステージなども展開する。
同カレーフェスは日本最大級のカレーイベントで、昨年は2日間で約5万6千人が集まった。開催時間は9時~16時。入場無料。問い合わせはスカナビ(TEL 046-822-8301)まで。