横須賀・三笠ビル商店街にあった老舗ジャズ喫茶「ブルーノート ヨコスカ」(横須賀市若松町3、TEL 046-825-1621)が3月1日、昭和レトロな街並みの若松マーケーットに移転オープンした。
「お客さんに背中を押された」と話すオーナー夫人の黒川絹代さん
同店は1979年創業。ジャズ好きなマスター・黒川洋さん(故人)がコーヒーハウスとして開業。ジャズの名盤約4,000枚のコレクションをそろえ、地元ジャズファンらの憩いの場所に。8年前に黒川さんが他界した後、夫人の絹代さんらが店を引き継いだ。
昨年9月に店舗契約が切れ、ジャズファンも少なくなったことから一時は閉店を決めたという。常連客らに閉店宣言したところ、噂を聞いた熱心なファンらが次々に押し寄せ、「皆さんに背中を押され店じまいできなくなった」と絹代夫人。
若松町の空き店舗(元古本屋)に移転を決め、手作りで店を復活させた。店内には、旧店の古いテーブルやイス、照明器具、レコードプレイヤーなどを持ち込み、以前の雰囲気を保った。窓際やテーブル席のガラス下には、チャック・コリアやソニー・ロリンズなど往年の名盤レコードやジャケットが並ぶ。店舗面積は約5坪。テーブル席10席。
学生時代から通いつめたという40代男性は「ジャズのイロハを教わった店」と懐かしむ。「この店で新曲を聴いて、帰りにレコード屋に寄り買って帰った」という常連客も多い。
提供メニューは、コーヒー・紅茶(500円)、ウイスキー各種(600円~)、カクテル(700円~)、スナック類など。絹代夫人は「娘も手伝ってくれるので、今後はカフェとして昼のランチ営業なども考えている」と話す。
営業時間は18時~24時。不定休。