横須賀の若手経営者グル-プ「横須賀青年八日会」のメンバー12人が4月6日、宮城県気仙沼市の避難所を訪れ、復興を支援する「海軍カレー」1,200食の炊き出しを行った。三浦野菜や生活用品などトラック2台分の救援物資も届けた。
同グループは6日1時半過ぎに支援物資を満載したトラック2台と乗用車2台で横須賀を出発、同日朝10時頃に気仙沼市本住吉町の避難所・小泉中学校に到着。同避難所にいる約480人のほか近隣施設に避難している人たちに、温かいご飯に盛った海軍カレーの炊き出しを行った。三浦ダイコン・キャベツ40箱、バナナ1,200本、和菓子・パン1,500個、シャンプーなどの生活用品も運んだ。
同メンバーの鈴木孝博さんは「難場所で共同生活している人や、離れた場所からもカレーを取りに来てくれる人たちが大勢いて、温かいカレーの炊き出しを喜んでもらえた」という。数日前から自衛隊が仮説風呂の提供を始めたため、洗髪シャンプーやボディーソープなどの要望もあった。知人を通じて連絡が取れた避難所へ物資を届けた。
「目的地の5キロ手前からがれきの山が続き、悲惨な光景だった」と鈴木さん。「同避難所では救援物資は届いているものの、整理して配布する人手が足りない様子。がれきなどの後片付けも進んでおらず、ボランティアの人手もこれから必要だと思う」と話す。
炊き出しを行った水沢洋さんは「大事なのはハートなんだと気付かされた。同じ日本人が苦しんでいる状況から目を離さず、気持ちを向けてあげることが大切。これから何ができるか、みんなで頑張りたい」とも。
鈴木さんらは今月11日にも、横須賀のカレー事業者会が集めた「海軍カレーレトルト」3,000食をカレーフェスなどで交流のある福島県会津若松市へ届ける予定。