京急油壺マリンパーク(三浦市三崎町、TEL 046-881-6281)は3月19日、神奈川県内に生息する希少生物を展示する施設「みうら自然館 観察王国」をオープンした。同日、横須賀市立野比東小学校との共同取り組みで繁殖させた絶滅危惧種「三浦メダカ」を同館ビオトープに放流した。
昨年6月より、油壺マリンパークで繁殖実績のある三浦半島産クロメダカ「三浦メダカ」を題材に、同パークの職員が野比東小学校へ出向き、生態についての説明や飼育方法をアドバイスしながら、同小学校の児童とともに「三浦メダカ」を繁殖させたもの。
みうら自然館は、三浦・横須賀市教育委員会の協力を得て両市の小学校とともに県内に生息する絶滅危惧種の繁殖活動を行う計画を進めるという。展示施設内には、三浦メダカのほかイシガメ、イモリ、オオクワガタ、トウキョウサンショウウオ、ニホンアカガエル、ヘイケボタル、ホトケドジョウ、クロヨシノボリなどの絶滅危惧種や希少種約50種・2,000点を展示する。
油津マリンパーク広報担当の中井洋美さんは「今回の取り組みは、県内の希少な生物を地元小学生たちとともに飼育繁殖させて、環境教育にも役立てたいというもの。三浦・横須賀の小学校数校から問い合わせが来ている」と話す。
開館時間は、平日=9時30分~16時30分、土曜・日曜・祝日=9時~17時。