横須賀観光の名物スポット「YOKOSUKA軍港めぐり」が9月12日に2周年を迎え、利用客を順調に伸ばしている。乗客数は2年間で20万人を突破した。運航はトライアングル(横須賀市小川町、TEL 046-825-7144)。
「写真付きメッセージカード」を手渡す案内人の滝元梓さん、船長の秋沢智信さん
当日は、遊覧船船長・案内人らがそれぞれの写真付きの「手書きメッセージカード」を乗客に手渡し、2周年を迎えた感謝の気持ちを伝えた。船長の秋澤智信さんは「きょうは全便とも満員。台風・強風のとき以外は年中無休で、2年間無事故で運航できたことに感謝している」と笑顔をみせた。
同社は、2008年9月にショッパーズプラザ横須賀に隣接する汐入桟橋を新設して、1日4便の定期便運航をスタート。1年目の乗客数は8万6819人、2年目は11万3512人と前年比130%の実績。8月末には合計20万311人となり、20万の大台を超えた。
横須賀本港・長浦港を約45分で周遊する同クルーズは、米海軍横須賀基地、海上自衛隊横須賀基地に停泊する日米のイージス艦や潜水艦、米空母、南極観測船などを間近で見学できる日本で唯一の航路。昨年10月に「第3回産業観光まちづくり大賞」特別賞(日本観光協会)、今年7月には「かながわ産業navi大賞」奨励賞も受賞している。
港では日によって船舶の種類が変わり、護衛艦や掃海艇などが出入りする様子も見学できるため、カメラやビデオを手に毎週通ってくる船舶マニア、常連客などリピーターも増えた。サンセットクルーズ、ジャズクルーズなどさまざまな企画クルーズ、団体客のチャーター便なども展開。社員スタッフ5人の「軍港めぐり案内人」、郷土史家など3人の「特別案内人」による個性的な艦船レクチャーも人気を呼んでいる。「週末など満員で乗船できない便もあるほど。キャンセル料もかからないので、気軽に電話・ネット予約してもらえたら」(同社)という。
同航路の開発者でトライアングル統括部長の鈴木隆裕さんは「お盆休みなど、市民の方々がお客様を連れてきてくれるようになった。遠方から出張で来る人たちも立ち寄ってくれる」といい、「3年目に入り、市民割引なども検討している。市民の皆さんに愛される航路として魅力アップを目指していきたい」と話す。
運航時間は11時、12時、13時、14時~。料金は大人=1,200円、小学生=600円。