110年ぶりに発見された油彩画を初公開-横須賀出身の画家「矢崎千代二」展

横須賀出身の画家・矢崎千代二が描き、110年ぶりに発見された油彩画「秋の園」

横須賀出身の画家・矢崎千代二が描き、110年ぶりに発見された油彩画「秋の園」

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 横須賀美術館(横須賀市鴨居4)で現在、横須賀出身の画家「矢崎千代二の人物と風景」展が行われており、110年ぶりに発見された油彩画の代表作「秋の園」が初公開されている。

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 矢崎千代二(1872~1947年)は、横須賀・汐入の生まれ。東京美術学校で黒田清輝に師事し、明治期に油彩画を手がけ、大正期以降は世界各地を旅しながらパステル画を制作した。日本初のパステル画会を創設し、その普及に務めた画家として知られる。

 昨年末、明治期に描かれた貴重な油彩画「秋の園」が発見され、調査の過程で1900(明治33)年の「第5回白馬会展」に代表作「教鵡(きょうむ)」とともに出品されたものと分かった。

 6月8日からは「教鵡」の特別展示も行われる予定で、2つの代表作が110年ぶりに対面することになる。今回の特集展では、油彩画8点、パステル画19点のほかスケッチ・絵葉書などの資料も展示する。

 同館学芸員の塙萌衣さんは「海外滞在期間が長かったため、今まで日本で知られる機会の少なかった画家の特集。横須賀生まれで近代洋画の実力作家が描いた名作を楽しんでもらえたら」と話す。

 開館時間は10時~19時。観覧料=300円。中学生以下は無料。27日まで。

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