横須賀中央の餃子&ローストチキン専門店、「つぶやき」サービスが話題に

「餃子とローストチキンの店・モモヤン」では、横須賀名物の各種ホッピーもそろえる。

「餃子とローストチキンの店・モモヤン」では、横須賀名物の各種ホッピーもそろえる。

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 横須賀中央の隠れ家ダイニング「餃子とローストチキンの店・モモヤン」(横須賀市若松町3、TEL 046-825-6902)で、4月から始めたツイッター活用「気まぐれつぶやき」サービスが話題を集め、ツイッターを見て来店する若い女性やカップルなどが増えている。

主婦が始めた店。オーナーは清水萠茄(ももか)さん

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 昨年11月にオープンした同店は、35歳の主婦・清水萠茄(ももか)さんが開いた店。自分の好物でもある「餃子と骨付きローストチキン」をメインにした店で、「横須賀名物ホッピーとの組み合わせで、気軽に料理を楽しめる店を目指している」(清水さん)という。ジャズが流れる店内は、黒い木製カウンターにアート作品が飾られたカフェバー風のシックな内装。

 清水さんは今年4月からツイッターを使い始め、「今夜限定、気まぐれモモヤン・サービス」(@momoyan_EIK)などとつぶやき続けたところ、ツイッター利用者からの返信が次第に増えてきた。つぶやく内容は、「焼き餃子290円を100円」「お酒が1杯無料」「コトコト煮込んだ牛筋の塩煮込みのツイッター割引」などさまざまで、「ツイッター見たよ」が合言葉。

 「最近では、通勤電車の中でツイッターで誘い合い、店で合流するというお客さんも増えてきた」と清水さん。名物のローストチキンが焼き上がるまで約30分かかることから、常連客から「今から行くからチキン焼いておいて」というツイッター注文も出てくるようになり、「焼き上がったから冷めないうちに早く来て」とつぶやきで返信すると、それを見た客が急いで来店してくる。

 同店では各種ホッピーを取り揃え、グラス・キンミヤ焼酎・ホッピーの3つを冷やして提供する。「これが横須賀スタイルの三冷ホッピー」とつぶやくと、東京都内のホッピー愛好家から「それはいい。仕事を作ってでも横須賀に行かねば」という返信があり、「お待ちしてます」と清水さんは会話をつなぐ。

 仕込みの合間に、パソコンでツイッターをチェックしているという清水さんは「いま出勤」「開店準備中」「きょうは暑いから餃子とホッピーで癒してね」などツイッターをあいさつ代わりに活用。 店が小さく、隠れ家ダイニングスタイルで営業しているため、来店客とのコミュニケーションを重視する。開店当初からホームページやブログも活用しているが、ツイッターを使い始めてからアクセス数が上昇したという。

 店が忙しい最中にツイッターに書き込むこともあり、時には失敗談も。「今夜はドリンク1杯350円。何杯飲んでも350円」とつぶやくと、ツイッター利用者の間でざわめきが広がり、「あ~やってしもうた。何杯飲んでも1杯が350円の誤りです。そそっかしいわたしでごめんなさい」とツイッターで謝罪。訂正情報を流した後も、噂を聞きつけた人たちが来店し、「350円事件」をさかなに会話が弾んだ。気が付くと客席の約半数がツイッター客だったことも。

 清水さんは「ツイッターのお客さんはやさしい人ばかり。お客さんに助けられている」といい、「どこからでも話しかけられるツイッターは便利な道具。親しみやすさをモットーに、料理を作りながらお客さんとのツイッター会話も楽しんでいきたい」と話す。

 提供メニューは、三浦野菜を具に使った「パリッパリ焼き餃子」(290円)。国産熟成味楽鶏430グラムをオランダ製ロースターでじっくり焼き上げるローストチキンは、ローズマリーチキン(980円、野菜添え)、バジルソルトチキン(1,080円)、スパイシータンドリーチキン(1,380円)の3種類あり、テークアウトもできる。ビール・ホッピー・ワインなど各種ドリンクは500円~。

 営業時間は17時~23時。日曜定休。席数は16席。

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