横須賀・カスヤの森現代美術館(横須賀市平作7)で、俳優の三国連太郎さんほか詩人・陶芸家・天文学者など各界で活躍する5人が本業を離れて創作したアート作品展「文芸のまなざしII」が行われている。2005年に続き2回目。
三国さんは、俳優業の合間に描きためた大胆なタッチの書画5点を出品。天文学者の小平桂一さんは、活動拠点を置くドイツの自宅周辺の写真8点、自筆メモを加えた「すばる望遠鏡で見たアンドロメダ銀河」の天文図やドイツ滞在日記を並べる。
詩人の高橋睦郎さんは、日常生活の中にある何気ない風景を繊細に描いた鉛筆画を出品。陶芸家の辻厚成さんは、愛好している葉巻の空き缶・空き箱を使ったロボット・オブジェを制作。写真評論家の飯沢耕太郎さんは、「きのこ」をテーマに新たに描き上げた大作の水彩画を展示する。
同館は竹林に囲まれた私設美術館で、カフェ・スペースも併設。学芸員の岡田顕さんは「同館と交流のある各界の人たちに声を掛けて作品を集めたもの。本業を離れて遊び心たっぷりの作品が並んだ」と話す。「小さな美術館ならではのアート空間をゆったり楽しんでもらえたら」とも。
開館時間は10時~18時。月曜・火曜は休館。入館料は500円。12月6日まで。