京急・汐入駅前に10月1日、外資系ホテル「メルキュールホテル横須賀」(横須賀市本町2、TEL 046-821-1111)がオープンした。メルキュールはフランス・パリを拠点に3,800ホテルを世界に展開する「アコーホテルズ」の系列ブランド。国内では銀座・成田・札幌に続き4番目。
同ホテルは21階建てで高さ95メートル、延べ床面積は約1万7,900平方メートル。客室数は160室、大小9会場の宴会場、フランス料理店やラウンジも併設する。同社は三井不動産系企業が運営していた「旧ホテルトリニティ横須賀」の施設を引き継ぎ、数億円かけて全面的に改装した。
料金は、ツイン=12,000円~(シングルユース=9,000円~)、17階のプリヴィレッジルーム(32平方メートルのデラックスタイプ)=23,000円~。全室衛星放送・冷蔵庫・ミニバー付き、インターネット対応(有線LAN)。
横須賀本港が眺望できる19階フレンチレストラン「ビストロ・ブルゴーニュ」では、地元産中心の新鮮な魚介類や野菜などの食材を使ったフランス料理を提供する。15種類のサラダビュッフェが付いたランチ=1,200円~(パン・コーヒー付き)。ディナーはコース料理=3,800~5,000円。フランスワイン各種もそろえる(ワインボトル=3,000~6,000円)。
同ホテルを運営する「アコージャパン」の諸井文雄社長は「横須賀は国際都市。外国人の利用にも対応する。メルキュール・ブランドはミドルクラスの料金設定だが、ワンランク上のサービスを目指している」とし、「地元の皆さんに愛されるような地域密着型のホテルを目指したい」という。ホテル開業に当たっては地元出身者を積極的に採用し、社員スタッフ70人のうち約7割が横須賀出身者だという。
総支配人のゲハルト・ジマーさんは40年以上ホテル業界で仕事をするベテラン。ジマーさんは「海や港に面したよい立地だ。メルキュールは進出する都市の特色を出すことで知られる。地元の食材を使った料理なども提供する。地域のランドマーク・ホテルとして、新しいことにもチャレンジしていきたい」と意欲をみせる。