暮らす・働く

日産自動車、2027年度に追浜工場の生産終了 九州工場へ生産移管

横須賀市夏島町にある日産追浜工場。テストコースなど多機能な施設を持つ

横須賀市夏島町にある日産追浜工場。テストコースなど多機能な施設を持つ

  • 8

  •  

 日産自動車は7月15日、経営再建計画「Re:Nissan」で推進するグローバルな生産拠点の見直しの一環で、主力生産拠点の追浜工場(横須賀市夏島町)における車両生産を2027年度末に終了すると発表した。

テストコースや総合研究所など多機能施設がある日産追浜工場周辺

[広告]

 追浜工場での車両生産は、日産自動車九州(福岡県苅田町)へ移管・統合し、現在同工場で生産しているモデルや今後生産を始めるモデルは九州工場で生産する予定。

 同社のイヴァン・エスピノーサCEOは「日産は本日、大きな決断をした。現状の課題を克服し、持続可能な未来を築くための重要な一歩だと信じている」とし、「追浜工場は日産の歴史の誇りであり、その伝統は永く受け継がれていくだろう。この工場を支えてきた従業員や地域の皆さま、パートナーの皆さまに心から感謝申し上げる」とコメント。

 今回の決定は生産工場についてのもので、追浜地区にある総合研究所やGRANDRIVE(テストコース)、衝突試験場、追浜専用ふ頭など、その他の機能については、「今後も変更なく事業を継続していく」(同社)という。

 追浜工場は1961(昭36)年に操業開始。主力車種「ブルーバード」の生産に始まり、「マーチ」「キューブ」、日本初の電気自動車「リーフ」「ノート」など累計1780万台以上を生産。工場敷地は54万7606平方メートル、従業員数は約2400人。

 上地克明横須賀市長は「雇用の中心となる生産拠点がなくなることは、地元市長として大変残念でならない」と述べ、「横須賀市としては、工場で働く従業員の皆さんや取引先をはじめ、地元の追浜地域への影響が最小限となるよう、関係機関と連携して必要な支援や対応に全力を尽くす」という。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース