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横須賀の市民活動を記録し続けたアマチュア写真家しのぶ「増G写真展」

増田さんがよく通った、海辺のカフェ「Blue Moon」店内で開催する「増G写真展」

増田さんがよく通った、海辺のカフェ「Blue Moon」店内で開催する「増G写真展」

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 横須賀の市民活動を長年記録し続けたアマチュア写真家・故増田正義さんをしのぶ「増G(マスジー)写真展」が7月5日、海辺のカフェ「Blue Moon(ブルームーン)」(横須賀市津久井浜1)で始まった。

一眼レフカメラを抱えて、大笑いする「増G」さん

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 「増G」の愛称で親しまれ、市民イベントの撮影に駆け回っていた増田さんだが、昨年末に85歳で亡くなった。市民有志が集まった「増Gを盛大に送り出す会」が写真展を企画し、SNSなどに掲載された数千点の写真の中から約50点を選び、増田さんがよく通っていた津久井浜海岸沿いのカフェ店内に展示している。

 同展では「防災・減災や被災地支援の活動」「市民活動サポートセンターでの活動」「子育て団体の支援」「人と増G」「横須賀や三浦の風景」の5つのテーマで写真を整理した。

 増田さんは1940(昭和15)年、東京・田園調布に生まれ、子どもの頃に横須賀へ移住した。中学卒業後、夜学に通いながらプレス工場で働いた。18歳で大手電機メーカーに就職。趣味は写真で、社内新聞の写真撮影も担当。全日本写真連盟の支部長として活躍し、県展ほか数多くのコンテストに入賞するなど「写真漬けの生活」だったという。50代でトライアスロン競技に挑戦、宮古島など各地の大会にも遠征した。

 2004(平成16)年、「新潟県中越地震」災害ボランティアをきっかけに、被災地支援や防災などの活動を始めた。市民活動サポートセンターに通い続け、イベントのときはバイクに乗って一日数会場も回り、大勢のアーティストやパフォーマーなどを撮影し、SNSなどで情報発信。「沼地をトンボでいっぱいにしたい」とビオトープ作りにも励んだ。

 同会の四分一知佳さんは「関わる人やモノに全力で向かう人だったので、時には衝突することも。そんな人間味あふれた熱い人だった。カフェで増Gの写真を眺めながら、思い出話もできる写真展になれば」と話す。

 営業時間は10時~18時。月曜・第2火曜定休。入場無料(ドリンク代別途)。7月13日には「囲む会」(予約制)も企画しており、アーティスト「かふぇもか」さんのミニライブも行う。7月21日まで。

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