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横須賀など旧軍港4市、「日本遺産」に認定 観光振興目指す

東京湾要塞跡・猿島砲台跡が残る無人島・猿島(横須賀市)

東京湾要塞跡・猿島砲台跡が残る無人島・猿島(横須賀市)

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 横須賀など旧軍港4市(呉・佐世保・舞鶴)は、地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化・伝統を語るストーリーを認定する「日本遺産」(Japan Heritage)に選ばれた。4月25日、文化庁が発表した。

明治期に建造されたレンガ積みドライドックはいまも現役(米海軍横須賀基地内)

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 横須賀市は、明治期に日本で初めて軍港・鎮守府(ちんじゅふ)が置かれた街として、他の旧軍港都市とともに日本遺産に共同申請していた。認定タイトルは 「鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴~日本近代化の躍動を体感できるまち~ 」。

 申請したストーリーでは、明治期の日本は近代国家として海防力を備える必要があったため、国家プロジェクトにより天然の良港4カ所に軍港を築き、独特の軍港都市が誕生したと紹介。人と先端技術が集まり、水道・鉄道などインフラが急速に整備され、日本の近代化を推進。100年を超えた今も現役で稼働する施設も多く、海軍由来の食文化も街に浸透し、数多くの近代化遺産とともに、躍動した往時の姿を体感できるというもの。

 同4市市長は共同で「国内外への積極的な情報発信を通じ、まちのにぎわい創出、地域活性化に取り組みます」とコメントしている。

 日本遺産は2015年に創設。2回目となる今年度は、全国216市町村から67件の申請があり、19件が認定された。文化庁は12億円の予算を計上、情報発信・啓発などを支援するため認定自治体に配分する。

 県内ではほかに「いざ、鎌倉~歴史と文化が描くモザイク画のまちへ~」(鎌倉市)が選ばれた。文化庁は2020年までに、全国で100件程度の認定を目指している。

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