第2次大戦時に横須賀で建造された航空母艦「信濃」をしのぶイベント「信濃70周年記念 水上兵棋演習」が11月29日、三笠公園(横須賀市稲岡町)で開催される。軍艦マニアグループ「横須賀鎮守府(仮)」が主催。
当日は、明治期に建造された「記念艦三笠」前の噴水池周辺で旧海軍軍艦模型を多数展示するほか、全長1メートル超の「信濃」「武蔵」などのラジコン模型運行も実施。市内飲食店とコラボし、「空母信濃入港弁当(居酒屋空母信濃)」「陸奥ジェラート(横須賀海軍カレー本舗)」「酒保鳳翔 特製おつまみ」(先着順)などを無料配布。横須賀鎮守府(仮)オリジナルグッズも提供する。
スペシャル企画として、漫画家・須本壮一(本そういち)さんの軍艦原画が展示され、信濃を描いた2メートル大の巨大イラストも登場予定。須本さんは「夢幻の軍艦大和」「永遠の0」「海賊とよばれた男」などの漫画作家として知られる。
信濃は、旧横須賀海軍工廠で建造された世界最大級の航空母艦。全長266メ―トル、排水量6万2,000トンで、1944(昭和19)年11月18日に竣工。実戦に投入されることなく、呉への回航中に米国潜水艦の攻撃を受け、11月29日に沈没した。
同グループの大澤貴行さんは「産業遺産でもある軍艦を振り返り横須賀の歴史を見直すきっかけになれば」といい、「沈没時間とされる午前10時57分に参加者全員で黙とうを捧げる予定」と話す。
開催時間は10時30分~14時。11月30日まで、市内飲食店10店舗で各店オリジナルのドリンクを提供する「軍艦酒」イベントも行われている。