47都道府県の「おやつ」を一堂に集めた「第5回ニッポン全国ご当地 おやつランキング」のイベントが11月21日～23日、東京・池袋のサンシャインシティで開催され、神奈川県代表として出品した横須賀市の和菓子店いづみや「かりんとうまんじゅう　餡菓桜（あんかろう）」が見事グランプリに輝いた。

グランプリ商品「かりんとうまんじゅう　餡菓桜（あんかろう）」

　同ランキングは来場者投票によって選ばれたもの。2位は沖縄県「とろ生マンゴープリン」、3位は秋田県「畠栄のあんごま餅」だった。同会場で行われた、「ニッポン全国物産展2014」（全国商工会連合会主催）の一環。物産展では全国各地から約350社が出展し、それぞれの地域の産品が展示販売された。

　ランキング投票は途中経過発表も行われ、「餡菓桜」は初日７位、2日目は3位だったが、最終日に猛然と追い上げて1位を獲得した。

　同商品は、幕末に横須賀に来航した「黒船」の砲弾をイメージした真っ黒な和菓子。中身には自家製こしあんをしっとりと練りこみ、生地はサクサク感のある揚げたかりんとうで、表面は竹炭パウダーをまぶしてツヤのある漆黒（しっこく）に仕上げたもの。

　2010年5月に行われた「第1回横須賀おみやげコンテスト」で金賞を受賞し、地元で大ヒット。その後、名前を「餡菓桜」に改名し、全国各地の百貨店催事などにも出店し人気を集めていた。いづみや（横須賀市衣笠栄町1、TEL 046-852-5382）は昭和29年創業の老舗和菓子店。

　同店3代目店主の三堀純一さんは「会場だけでなく工場・事務所・店舗と全てのスタッフが一丸となっての燃え尽きる３日間でした。横須賀の金賞商品がついに日本一を獲得しました。皆さんのご支援のおかげです」と喜びの声を上げる。