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横須賀・浦賀ドックで、産業遺産見学会-「ドックとまち」テーマに写真募集も

住友重機・浦賀工場跡地に現存する産業遺産「レンガ積みドライドック」

住友重機・浦賀工場跡地に現存する産業遺産「レンガ積みドライドック」

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 造船所があった住友重機・浦賀工場跡地(横須賀市浦賀4)で7月27日、世界に数カ所しか残っていないレンガ積みドライドックの見学ツアー「産業遺産見学会~ドックを底から見上げる」が開催される。レンガドック活用イベント実行委員会が主催。

大正・昭和期の建物群やガントリークレーンも残る

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 当日は、普段は入れないドライドックの中に降りることができ、レンガ積みドックの底から観察できるガイド付き特別見学ツアー。開催時間は10時~、11時~の2回。当日受付で参加無料。

 旧浦賀工場には、高さ約30メートルのガントリークレーンが空を覆い、帆船日本丸をはじめ、青函連絡船・大型タンカー・自動車運搬船・護衛艦など数々の艦船が建造された。現在も、明治期のドライドック、大正・昭和期の建物郡などが数多く残る。第1号ドック(1899年に建設)は、「世界に4カ所しか現存していないレンガ積みドライドック」といわれ、貴重な産業遺産とされる。

 ペリー来航の町・浦賀では造船所の歴史は古く、安政元(1854)年に長川の河口で日本初の洋式軍艦「鳳凰丸」が建造され、太平洋横断した「咸臨丸」の整備も行われた。明治30(1897)年に浦賀船渠株式会社が創設され、昭和44(1969)年に住友重機械工業に合併。2003年に閉鎖されたが、工場跡地を「ミュージアム・パーク」として保存・活用する動きも起こっている。

 同実行委員会では、「浦賀ドックと浦賀のまち」をテーマにした写真も募集。募集部門は「ストーリー組み写真」「写真川柳」の2部門。応募は8月30日まで。応募作品は10月に開催予定の写真展で展示する。問い合わせは同事務局(TEL 046-822-8526)まで。詳細はホームページで確認できる。

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