横須賀・上町商店街で7月12日・13日、約350個の灯籠を沿道に並べた「うわまち浪漫灯ろう祭り」が行われ、浴衣を着た子どもたちや家族連れが幻想的な夜の祭りを楽しんだ。2日間で、約1万5,000人が集まりにぎわった。
今年初めて英語版ポスターを作成し米海軍横須賀基地内にも掲示したところ、大勢の米国人家族らが来訪。祭り太鼓や縁日屋台などを見物し、地元の人たちと記念撮影するなど国際交流する姿も見られた。
当日は、4年前に休業した老舗銭湯「当世館」を臨時開放し「絵かきま銭湯」と題したワークショップも開かれ、段ボール製の灯籠に子どもたちが思い思いにイラストを描き、でき上った灯籠を入口に飾った。久しぶりに開放された懐かしい銭湯を見学しようと訪れる地元の人たちも多かった。
関東学院大学・福田ゼミ(経済学部)の学生ら13人がボランティア参加。ワークショップや祭り広場の運営を手伝い、商店街に新たな息吹も吹き込んだ。同ゼミの福田敦教授は「地域コミュニティーと積極的に関わることで商店街の課題も見えてくる。産官学連携事業のひとつとして今後のフィールドワークに生かしていきたい」という。
上町連合商店街の高梨治さんは「横須賀らしい国際交流や若い人たちの発想を生かしたイベントなどで、これからも商店街を盛り上げていきたい。昔ながらの商店街風情を街の財産として大切に残していけたら」と話している。