京急油壺マリンパーク(三浦市三崎町小網代)で5月20日より、同パークで誕生した希少種「コツメカワウソ」の赤ちゃん3頭が公開され人気を集めている。
コツメカワウソの赤ちゃんは、2月26日に4頭誕生。生まれたばかりの頃は体全体が白色で、「キィーキィー」と鳴いて母親にオッパイをねだったという。初産の母親は懸命に子育てしていたが、4頭の中でもひときわ体の大きな1頭がオッパイを独占してしまうため、4月下旬にその1頭を親から離して人工保育している。
3歳になる母親は、2010年7月に入館したカワウソ。父親は、チェコ共和国のプラハ動物園で2010年8月に誕生して翌年7月に入館し、「コテツ」の愛称を持つ2歳の人気カワウソ。
同パーク担当者は「カワウソの赤ちゃんたちは、離乳食として軟らかいペレットとミルクを混ぜたものを食べて育ち、最近はワカサギも食べるようになった。母親とじゃれ合う様子がかわいらしく、スタッフの間でもアイドルになっている」と話す。
指に小さな爪があることからコツメカワウソと呼ばれ、中国南部・台湾・インドネシア・東南アジアなどに生息。ワシントン条約で「絶滅のおそれのある野生動物」として取引制限されているほか、IUCN(国際自然保護連合)の「絶滅危惧?類」に指定されている。
営業時間は9時~17時。入園料は、大人1,700円、中学生1,300円、小学生850円。問い合わせは同パーク(TEL 046-880-0152)まで。