三崎の「かもめ児童合唱団」が歌う、テレビドラマ「泣くな、はらちゃん」(日本テレビ系・土曜21時)の劇中歌「私の世界」が話題を呼んでいる。2月から携帯サイト「着うた」配信が始まったほか、20日にリリースしたサウンドトラックCDも好評だという。
同ドラマは三崎・城ヶ島周辺をロケ地に撮影が続いている。漫画の主人公が現実世界に飛び出して町の女性に恋をするというラブコメディーで、現在5話まで放送。劇中で流れる子どもたちの素朴な歌声が反響を呼び、初回放送直後より視聴者からの問い合わせが殺到したため、「着うた」で先行配信された。
同合唱団は昭和42(1967)年に結成され、4歳~13歳までの子どもたち28人が在籍。地元商店街や観光施設などを舞台に活動を続けてきた。昨年は、フォーク歌手・杉田二郎さんと「戦争を知らない子供たち」再録音にも参加。今年1月に東京都内で、番組劇中歌「私の世界」「初恋は片思い」2曲のレコーディングが行われ、主演俳優の長瀬智也さんらにお披露目した。
同代表の小島晁子さん(声楽家)は「子どもらしい自然な歌声で町の風景に溶け込めるような合唱団を目指してきた」といい、「テレビの劇中歌に採用されて驚いたが大勢の人に聴いてもらえて子どもたちも喜んでいます」と笑顔を見せる。
三浦市のフィルムコミッション「みうら映画舎」では現在、ドラマのロケ地マップも制作中。劇中で使われるはらちゃんの赤いジャンパー・ギターなどを同施設で展示しており、「カメラを手に三崎の港や商店街などロケ地巡りをする観光客が増えている」(同スタッフ)という。
3月3日には、三崎銀座商店街(三崎3)で「かもめ児童合唱団 空き地ライブ」(14時~)も開催予定。