日産の電気自動車(EV)「リーフ」2周年を記念して12月8日、マザー工場のある日産GRANDRIVE(横須賀市夏島町)に全国各地から約250台のリーフが集まり、オーナーズミーティングが開催された。
レースカー仕様の「NISSAN LEAF NISMO RC」体験走行も
「NISSAN LEAF Owners’Meeting 2012~2nd Anniversary in 追浜~」と題された同イベント。オープニングには、リーフを模した1.5メートル大のケーキが登場。同社開発スタッフやオーナーらが盛大な拍手で2周年を祝った。米国・オランダ・ノルウェーなど海外オーナーも参加した。
リーフは、2010年10月より日産追浜工場で生産開始。同12月に国内販売され、海外を含め約4万6,000台を販売。同社ゼロエミッション事業本部執行役員の渡部英朗さんは「リーフ誕生の地・追浜で2周年を迎えることができた」といい、「EVに賛同してもらえたことで世界に変化が起きている。地球環境と自動車の将来を見据えながらEVを世界に広めていく」と挨拶した。
会場には、歴代EV実験車の展示、エコブースや飲食コーナーも出店し、オーナー同士が活発に交流。開発陣を交えた「EVトークセッション」では、参加者から熱心な質問が飛び交い、大勢の人だかりができた。
GRANDRIVEのテストコースを開放し、レースカー仕様の「NISSAN LEAF NISMO RC」体験走行を抽選で実施。1947(昭和22)年に生産された電気自動車「たま」のデモンストレーション走行も行われた。
山形から参加した今井賢一さんは「途中で5回充電しながら約500キロ自走してきた。ツイッターで他のオーナーと情報交換して普段もリーフで遠出を楽しんでいる」という。米国フロリダから来日したシャロンさんは「米西海岸でも充電設備が整ってきており不便は感じない」とiPadに入れた写真を見せながら海外EV事情を語った。
リーフ開発責任者の門田英稔さんは「走るだけでなく止まっている時も価値を持つ新時代のクルマ」だという。EVは環境に負荷をかけず、蓄電機能を活用して家庭に電力供給もできると指摘。門田さんは「燃料代が安価な経済的メリットを生かし商用車開発も視野に。加速が良くスポーツ車としても期待できる。オーナーの皆さんとともにリーフを育てていきたい」と話している。