横須賀沖にある東京湾唯一の自然島「猿島」で5月23日、東京の学生団体「キッカケ」が「無人島サバイバル」イベントを実施した。同イベントには東京・神奈川・千葉などの20大学40人が参加。島内で材料調達して作った「海賊旗」を桟橋に掲げるなど、島の自然を満喫して盛り上がった。
同イベントの企画・PRを担当したのは早稲田大学3年の柳岡宏一さん、東京女子大学4年の小久保真弥さん、獨協大学2年の目黒麻衣さんの3人。ホームページでの呼びかけや「キッカケ瓦版」パンフを配布して学生たちを集めた。
猿島は周囲約1.6キロの無人島。海賊旗作りやバーベキューを実施するため、「宝探し地図」に記された情報をもとに参加者は4チームに分かれて島内奥地を探検。海岸で魚を2匹釣ると「鶏の丸焼き」と交換できるなどの特典も用意した。
海賊旗作りでは布・墨汁は各チームに支給されたが、それ以外のボンドや絵の具・針・糸などはサバイバル探検でゲットしたものが使用できるというルール。ほかに島内にある植物の葉や貝殻や砂など、各チームが工夫を凝らした材料を探し出して旗を制作した。運営担当の小久保さんは「こんなに東京から近い場所に無人島があることに驚いた。海も緑も豊かでウキウキしながらイベントを楽しんだ」と笑顔を見せる。
学生団体キッカケは「日本中の学生にイキイキのきっかけを届けたい」と4年前に立ち上げ、自分らしさを見つけるために毎月さまざまなプロジェクトを実施する。同代表の柳岡さんは「今回の無人島イベントでは、そこにあるものを使って何とかしようという創意工夫を引き出すことや、初対面同士でもチームワークを発揮できるようにするのが狙い。運営のノウハウも工夫している」と話す。
「次回は7月開催予定。筏を作って無人島脱出プロジェクトを試みる。横須賀の中・高校生とも交流したい」(柳岡さん)とも。