京急油壺マリンパーク(三浦市三崎町小網代)で4月下旬、キタイワトビペンギンの赤ちゃんが2羽誕生し、ぬいぐるみのような赤ちゃんペンギンを見学しようと大勢の家族連れなどが訪れてにぎわっている。
赤ちゃんペンギンと母親を見守る、10羽目を繁殖した父親ペンギン
同パークでは、4月14日と25日にペンギンの赤ちゃんが相次いで誕生。生まれたてのペンギンは、体全体がフワフワした産毛で覆われ、「ピヨピヨ」とヒヨコのような鳴き声をあげて親に餌をねだる。キタイワトビペンギンは、生涯相手を変えることなく毎年同じペアから産卵することが知られている。
14日に誕生した赤ちゃんペンギンの父親(オス)は、国内最高となる10羽目を繁殖。この父親ペンギンは、1984年に一緒に入園した母親(メス)とペアを作り,1992年から国内記録となる9羽を繁殖。2009年に母親ペンギンが亡くなったことから繁殖記録が止まっていたが、今回新しい相手を見つけ、自らが持つ国内記録を10羽に更新した。
現在、父親ペンギンは高齢だが、わが子をしっかり足元に抱いて口移しでエサを与えるなど子育てのベテランぶりを発揮している。
同パークでは「繁殖例の少ない希少種キタイワトビペンギン。繁殖についてより技術を向上して種の保存に努めていきたい」という。
営業時間は9時~17時。5月3日~5日は8時~18時。入園料は大人1,700 円、小学生850円。問い合わせは同パーク(TEL 046-880-0152)まで。