横須賀中部のJR衣笠駅前通りで4月22日、三浦半島でかつて隆盛を誇った三浦一族の雄姿を再現する「三浦一党出陣 武者行列」が行われる。「衣笠さくら祭」のフィナーレを飾り、2年に1度行われる歴史イベント。

華やかなよろい姿を再現した三浦一党の武者たち

　華やかなよろい姿の男武者や女武者を先頭に、衣笠中学校甲冑隊（かっちゅうたい）、緑ヶ丘女子高校バトン部、三浦学苑高校吹奏楽部、横須賀市消防団音楽隊、民謡流し踊り、みこし、山車など総勢約600人が参加。衣笠十字路から商店街を通り、大明寺を折り返して約2キロをパレードする。

　三浦一族は、源頼朝の重臣として鎌倉幕府創設の礎（いしずえ）となったとされる。1051（永承5）年、「前九年の乱（陸奥阿倍の乱）」の働きにより、村岡為通が衣笠城を構えて初代「三浦」の姓を名乗った。

　4代目の三浦大介義明は1180（治承4）年、畠山重忠等武蔵七党との戦い（衣笠合戦）で討死するが、次男・荒次郎義澄らが落城前に安房に逃れ、源頼朝を迎えて共に鎌倉時代を築いていったという。

　武者行列は、衣笠合戦出陣の様子を再現したもの。立ち烏帽子（えぼし）・白ひげ姿の三浦大介、北下浦の津久井次郎義行、西浦の芦名三郎為清などの武将らが登場する。

　開催時間は13時～15時。問い合せは衣笠観光協会（TEL 046-853-1611）まで。