横須賀の市民団体「よこすか未来塾」は5月2日、「ガリバー観音崎上陸300年」を記念して、「上陸」を再現するイベントを観音崎埠頭(横須賀市鴨居)で行った。同会場には子どもたちや観光客など約300人が集まって、「ガリバー上陸」を歓迎した。
ガリバー役は米海軍横須賀基地に勤務するアンソニー・デマンゴン1等兵曹で、身長191センチ、体重120キロの巨漢。近くの「ケンコウ幼稚園」の園児ら50人に歓迎の歌と花束で迎えられた。横須賀の「華麗バンド」も応援に駆け付け、「ガリバー・ファンタジー」の曲を演奏してイベントを盛り上げた。
1726年に出版されたジョナサン・スウフトの小説「ガリバー旅行記」には、ガリバーが日本に上陸したのは「1709年5月」と記される。「上陸地点のザモスキ(Xamoschi)は地理的記述から観音崎(Kannonsaki)との説があり、日本上陸300年にあたる今月、ガリバー上陸を再現した」(よこすか未来塾)という。
ガリバーをテーマにしたまちおこしに取り組む同塾の桐ヶ谷良之さんは「夢のような話だが、これをきっかけに子どもたちが横須賀に愛着を持ってもらえれば」と話す。
5月5日には長井海の手公園・ソレイユの丘(横須賀市長井4)で「ガリバー組曲CD発売記念コンサート&ガリバーDAY」も開催予定。開催時間は11時~16時。