東日本大震災に震撼した2011年、横須賀経済新聞の年間PV(ページビュー)ランキングは、地震当日の横須賀港や災害派遣に出動する海自護衛艦の様子などを記録した「海が震えた日」の記事が1位となった。
3位「横須賀火力発電所、運転再開へ」、4位「三崎港で、まぐろ漁船に救援物資」など、ベスト10に震災関連記事が7本入り、震災後の影響や復興支援活動を伝える記事に注目が集まった。
基地の街・横須賀には、在日米海軍基地や陸・海自衛隊基地が多いこともあり、災害時の後方支援拠点として震災との関わりも強いエリアといえる。計画停電、帰宅難民の発生などにより日常生活に密着した情報を求めめる人たちも多く、震災直後から地域停電・交通情報を伝えたスカ経へのアクセスも急増した。
ランキングは今年1月1日から12月27日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り。(カッコ内は掲載日)
1. 「海が震えた日」、地震直後の横須賀港で何が?-軍港ブロガーの記録 (4/7)
2. 横須賀・馬堀海岸に日帰り温泉「湯楽の里」-地下1,800メートルから温泉湧出 (4/19)
3. 横須賀火力発電所、運転再開へ-地元銘菓「発電もなか」、懐かしむ声も (3/28)
4. 三崎港で、まぐろ漁船に救援物資-被災地・宮城県へリレー輸送開始(3/19)
5. 横須賀本港に新型ヘリ搭載護衛艦「いせ」-被災地派遣は未定(3/21)
6. 横須賀に大型農産物直売所「すかなごっそ」-地場産品で集客目指す(5/31)
7. 「ご当地カレー」で震災復興支援-横須賀・カレーフェスティバル2011(4/25)
8. 東北地方太平洋沖地震、横須賀・三浦で停電19万件-市長がツイッター配信も(3/12)
9. 米海軍が「トモダチ作戦」-横須賀の第7艦隊、東北地方で救援活動(3/17)
10. 横須賀美術館、「トリック&ユーモア展」が盛況-独創的なトリックアートが話題に
日帰り温泉「湯楽の里」(2位)、「すかなごっそ」(6位)など大型施設オープンにも熱い視線が注がれた。横須賀美術館が観覧者50万人を超え、ユニークなアートイベントで開業以来2番目となる集客数を記録。横須賀市長が震災情報をツイッター配信するなど、世相を反映した取り組みも注目された。
震災後のイベント中止が相次ぎ、飲食店や中小商店などが集客に苦慮する中で、「経済復興で被災地を支援する」と開催に踏み切った「復興支援カレーフェス」など例年を大幅に上回る集客イベントも。被災地に出向き、地元でも支援活動を行う若者たちの姿も多数見られ、民間同士の地域連携も活発化した。
2012年は、横須賀中央エリアの「さいか屋大通り館」跡地など繁華街再開発事業が本格化する。新規出店など街の動きをリアルタイムに取り上げていきたい。