横須賀美術館(横須賀市鴨居4)で現在開催中の「トリック&ユーモア展~描かれた不思議」が好評で、家族連れやカップルなどで連日にぎわっている。公開日の9月10日・11日の2日間で約1,600人が訪れ、開館以来3番目となる観覧者数を記録した。
同展では、江戸時代に描かれた遊び絵、永遠に続く迷宮を思わせるM・C・エッシャーの版画、シュールレアリストたちが描いた不可思議な世界など、国内外の作品約80点を展示。
来場者らは、絵に仕掛けられた独創的なトリックや驚き、ユーモアなどを楽しみながら、時間をかけてさまざまな作品を鑑賞する姿も。子ども向けのトリック当てクイズも人気で、回答者には「だまし絵キット」などが進呈される。今回初めて、イヤホンによる作品の音声ガイドも導入された。
9月23日には講演会「江戸絵画の仕掛け」、25日にはワークショップ「サイコロ型の迷宮(ラビリンス) 不思議な万華鏡を作ろう」を開催。学芸員によるギャラリートークも10月1日・29日、11月5日に予定。
12日には、8月下旬に50万人目の観覧者となった中川智尋さんの家族も同展を訪れ、長男・雅己くんの4歳の誕生日を美術館レストラン・アクアマーレのディナーで祝うなど、リピーター需要も。滞在型観光として、美術館を楽しむ人たちが増えているようだ。
同美術館運営課の遠藤創太郎さんは「2007年の開館の年が最も多い観覧者を記録しているが、2年目以降では今回の展覧会が最多の観覧者数となる見込み。面白い作品が多く、たくさんの人に楽しんでもらえたら」と話す。
同展は11月6日まで。開館時間は10時~18時。観覧料は一般=900円、高大生・65歳以上=700円、中学生以下無料。市内在住在学の高校生無料。第1月曜休館。11月3日(文化の日)は観覧料無料に。