横須賀出身の人気ピアノデュオ「レ・フレール」が9月1日、地元ライブハウス「Younger Than Yesterday(YTY)」(横須賀市大滝町2)で9周年記念ライブを行い、結成当時からの熱心な地元ファンや県外ファンら約150人が集まって盛り上がった。同ライブハウス10周年企画の一環。
結成9年目を迎えるレ・フレールは、斎藤守也さん(37歳)と斎藤圭土さん(32歳)の兄弟によるピアノデュオ。兄弟共に15歳よりルクセンブルク国立音楽学校に留学し、クラシックピアノを学んだ。2002年9月3日に「レ・フレール」(フランス語で兄弟の意味)を結成し、同ライブハウスで活動を開始した。
当日のライブでは、オリジナル曲「EARTH」「空へ」「METALLOID」など16曲を熱演し、ダイナミックな連弾プレイを披露。兄の守也さんは「このステージで、このピアノで演奏活動をスタートした。YTY10周年おめでとう、これからもよろしく」と話した。弟の圭土さんは「ここはぼくらのホームで初心に戻れる場所。大好きな横須賀を楽しんでいってください」とファンに語りかけた。
同ライブでは、東日本大震災被災地への祈りを込めた新曲「プレイヤー・オブ・ブギウギ・フロム・ヨコスカ」を即興演奏をまじえて披露し、会場を沸かせた。4月から始まった全国ツアーでは、被災地の小学校へ楽器を送るための募金活動も展開している。
レ・フレール結成当初の2人は、地元ライブハウスのほか小学校などを中心にライブ活動を展開。1台のピアノを2人で演奏する独自の連弾プレイは「キャトルマンスタイル」と呼ばれ、地元・横須賀を発信地として話題を呼んだ。2005年にテレビ番組「題名のない音楽会21」、2006年「東京JAZZ」オープニングなどにも出演。
2006年11月のメジャーデビュー作「Piano Breake(ピアノ・ブレイカー)」はゴールドディスク獲得。2008年以降、韓国・ベルギー・フランスなどの海外ツアーでも成功を収め、音楽ジャンルを越えたオリジナルサウンドが幅広い年齢層から人気を集めている。今年4月に、サードアルバム「PIANO SPATIAL(ピアノ・スパシアル)」をリリース。7月には横須賀芸術劇場でもコンサートを行った。
9月3日には、ショッパーズプラザ横須賀・2階ステージでスペシャルライブ(入場無料)を開催。開催時間は12時~12時40分。同日、YTYで全国ファンミーティング(事前応募)も予定する。