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横須賀の戦後史テーマにミステリー小説-作家・山田深夜さん、「小説推理」に連載

横須賀を舞台にしたミステリー小説「横須賀ブロークンアロー」

横須賀を舞台にしたミステリー小説「横須賀ブロークンアロー」

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 横須賀在住の作家・山田深夜さんが月刊誌「小説推理」5月号(双葉社)で、横須賀の戦後史をテーマにしたミステリー小説「横須賀ブロークンアロー」の連載を開始した。

 同小説の主人公は、横須賀生まれの公安警察官と地方から横須賀に流れてきた偏屈な青年。2人がふとしたことから横須賀の秘密に触れてしまい、国際関係と複雑に絡み合った事件の謎解きに動き回る、というストーリー。

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 題名の「ブロークンアロー」は米軍用語で「核兵器紛失」を意味するコードネーム。山田さんは「いまだに謎が多い横須賀の戦後史。実際に起きた事件などを題材に、自衛隊・米軍・核問題も絡めた展開になる」という。

 冒頭話では、40歳の主人公・石渡が白バイ警官から警視庁公安警察に転進する背景や生い立ちなどが紹介される。今後の連載では、米軍基地、夏島や猿島などの戦争遺跡、地元の土地柄なども盛り込まれる。「地元育ちと外部から来た者という2人の目線から、過去から現代につながる横須賀の物語を描いていく。少し偏屈だが誇り高い横須賀人気質も紹介したい」と山田さん。

 福島県出身の山田さんは、高校卒業後、横須賀の京浜急行車両工場に20年間勤務。1999年、物書きに専念するため京急を退社。2005年、「横須賀Dブルース」「千マイルブルース」を寿郎社から刊行。2006年、文芸誌「野性時代」に電車工場を舞台にした小説「電車屋赤城」を連載し、第29回吉川英治文学新人賞にノミネートされた。横須賀在住32年。

 山田さんは「海に囲まれ、山や谷間も多い三浦半島全体がミステリーゾーンともいえる。横須賀には地元の人も気付いていないオリジナリティーがある。第2の故郷となった横須賀をテーマにした本格的な長編小説を目指している」と話す。

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