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三浦半島で育った桜島大根、「世界一桜島大根コンテスト」で優勝

「世界一桜島大根コンテスト」で、横須賀市在住の土田三郎さんが出品した桜島大根が優勝。重量は24.05キロ、胴回りは119センチも(写真提供=JAグリーン鹿児島)

「世界一桜島大根コンテスト」で、横須賀市在住の土田三郎さんが出品した桜島大根が優勝。重量は24.05キロ、胴回りは119センチも(写真提供=JAグリーン鹿児島)

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 世界最大級の大根として知られる桜島大根の審査会「第11回世界一桜島大根コンテスト」(鹿児島市主催)が1月30日、鹿児島市の桜島多目的広場で開催され、横須賀市在住の土田三郎さん(70歳)が育てた重さ24.05キロの大根が優勝した。県外産桜島大根の優勝は初めて。

25点の桜島大根が出品されたコンテストの様子

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 同コンテストには25点の大根が出品され、重量や形の良さ、根の姿などを競い合った。鹿児島市内の生産者からの出品がほとんどで、市外からの参加は土田さんひとり。準優勝はギネス記録(31.1キロ)保持者で同市桜島の農家・大野学さん(67歳)。「鹿児島では12月の厳しい冷え込みが影響したせいか、出品された大根は例年より小ぶりなものが多かった」(桜島農林事務所)という。

 「昨年、初出品して準優勝だったので、今年は優勝を狙った」と土田さん。「桜島大根は育てるのが難しく、18個栽培したが最後まで育ったのは3個だけ。肥料などを工夫して、手間を惜しまずに育てたかいがあった」とほほ笑む。

 土田さんは、5年前に桜島を旅したときに種を買い求め、三浦海岸沿いの畑で桜島大根を育て始めた。桜島の火山灰土質や温暖な気候で育つ桜島大根。「三浦半島の温暖な気候が、桜島大根にも適していたのでは」と振り返る。

 サラリーマンを定年退職後、61歳から畑を借りて趣味で農業を始めた。土田さんは「定年後に農業を始める仲間が増えている」といい、「海と山に囲まれた三浦半島。60 種類以上の野菜を育て、自給自足の生活を楽しんでいる」と話す。

 コンテストで入賞した桜島大根は、「鹿児島物産展」などで展示予定。

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