全国各地で漫画「タイガーマスク」の主人公「伊達直人」を名乗る人物からの贈り物が相次ぐ中、横須賀でも1月12・13日、児童養護施設「春光学園」（横須賀市小矢部2）に現金や商品券など合計5件の寄付が届いた。

　12日午後には、伊達直人の名前で現金10万円の速達郵便が届いたほか、ノート・鉛筆・消しゴムなど文房具が入った小包、普通郵便で「こども商品券」（1000円分）10枚と図書カード（１万円分）入りの封書も。

　13日朝には施設のポストに、1,000円の商品券100枚（10万円分）が入った紙袋が直接投函されているのが見つかった。同封された手紙には、「春光学園の皆様へ、突然ですみません。少ないですがこれで何か子どもたちの心のケアに役立つ物を購入して頂ければと思います。横須賀の伊達直人」と書かれていた。同日午後には、郵便で現金5万円入りの封筒も届き、「みんながすなおな良い子になりますよう心から応援しています。63歳」と記された手紙も添えられていた。

　春光学園には、2歳～18歳までの80人が暮らしている。同学園副園長の児山秀一さんは「今回の出来事には驚きと戸惑いもあるが、ありがたいことだと思っている。学園の子どもたちには、世の中には応援してくれる人たちがたくさんいると伝えた」といい、「以前には足長おじさんを名乗る匿名寄付もあった。善意を子どもたちのために役立てたい」と話している。