横綱・白鵬の5場所連続優勝・63連勝祝賀会が12月8日、横須賀アリーナ(横須賀市不入斗町1)で行われ市民ら約1,500人が集まった。松沢成文・神奈川県知事、吉田雄人・横須賀市長も参列し、祝いの記念品に吉田市長から「よこすか海軍カレー1年分」を贈呈され、白鵬は集まったファンに笑顔をみせた。
会場では、同じ宮城野部屋に所属する呼び出し「隆二」さん(横須賀出身)の「ひがしー、ハクホー、ハクホー」の掛け声に合わせて、白鵬が入場。参加者には、同部屋と同じレシピで作ったみそ味の「ちゃんこ」が振る舞われ、なごやかな祝賀ムードに。白鵬は気軽にサインに応じるなど笑顔で市民との交流を楽しんだ。
吉田市長は「第2の故郷として横須賀で合宿が行われるなど縁が深い。市民に勇気と感動を与えてくれた感謝の気持として、横須賀ならではの記念品を贈りたい」と述べ、同市名物の海軍カレー1年分(365食)を贈呈した。
白鵬は「横須賀は3年ぶり。ここでの夏合宿で強くなって今の自分がある。優勝してまた横須賀に来ることができてうれしい」と挨拶。「しばらく横須賀での春巡業をやっていないので来年は復活できれば」とも。入門以来、同地で稽古を重ね、大関になるまで毎年夏合宿を行った。市内の福祉施設訪問や商店街の夏祭などで、子どもたちとの交流も続けてきた。
「今年の角界はいろいろなことがあった。先輩力士への恩返しの気持で連勝記録に臨んだ。双葉山の記録には及ばなかったが、負けた日にはいろいろ考えるところがあり、相撲はたんに勝ち負けではなく自分自身に打ち克つことが大事だと思った」と振り返る白鵬。「父親もモンゴル相撲の横綱。自分の息子が大きくなって力士になったら、親子3代で横綱一家になるのが夢だ」と話した。