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台場・砲台跡をテーマに近代化遺産を探る-横須賀で開国史シンポジウム

東京湾を望む観音崎に残るトーチカなどの要塞跡

東京湾を望む観音崎に残るトーチカなどの要塞跡

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 ヨコスカ・ベイサイド・ポケット(横須賀市本町3)で12月5日、横須賀に数多く残る台場・砲台跡をテーマにした開国史シンポジウム「幕末・明治の沿岸防衛の歴史~台場・砲台の機能と変遷」が行われる。主催は横須賀開国史研究会。

東京湾の無人島「猿島」には、フランス式レンガ積みの要塞・砲台跡が残る

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 同シンポジウムでは、近代史・軍事史・技術史の専門家が集まり、幕末・明治の東京湾沿湾防衛の歴史や社会的背景、技術的な背景などを検証する。パネラーには、淺川道夫さん(日本大学助教・軍事史学会理事)、 鈴木淳さん(東京大学准教授)、原剛さん(軍事史学会副理事長・軍事史研究家)、保谷徹さん(東京大学教授)、コーディネーターは山本詔一さん(横須賀開国史研究会会長)。

 江戸時代後期、日本の近海に異国船が来航するようになり、幕府は防衛政策の一環として、三浦半島と房総半島の沿岸に多くの「台場」を設置した。それらの一部は明治以降も首都防衛の要所となり近代的な「砲台」として活用されたという。横須賀市内には、観音崎・猿島・深田台など各地に砲台跡・要塞跡などが現存し、近代化遺産としてガイド付き見学ツアーなども実施されている。

 同会会長の山本さんは「幕末以降の横須賀は台場・砲台のメッカだった。当時の最先端技術が活用された背景なども明らかにする」とし、「貴重な近代化遺産なので観光資源としての活用法なども考えていきたい」と話す。

 開催時間は13時30分~16時30分 。定員350人(事前申込み不要)。問い合わせは同市文化振興課(TEL 046-822-8116)まで。

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