横須賀市は8月9日、市立青少年会館(横須賀市深田台)の敷地内に埋められた「31年前のタイムカプセル」を掘り起こすと発表した。8月下旬にミュージカルを上演予定の市民劇団「SUKAミュー」がタイムカプセルをテーマにしていることから、劇団からの要望を同市が検討し、これに応じたもの。
タイムカプセルは、国際児童年の1979(昭和54)年に同会館を利用していた青年グループにより「21世紀へのメッセージ」などが埋められたという。2000年に同会館管理が県から市に移管され詳しい資料が不明となっていたが、ミュージカル上演を契機に関係者の証言や写真などが集められ、掘り起こしが決まった。
掘り起こしは14日に実施予定。カプセルを埋めた当時の関係者ほか、市民ミュージカル出演者らも立ち会う。ミュージカル脚本を担当する横田和弘さん(劇団河童座)は「脚本執筆中から市と交渉を進めてきた。ミュージカルの劇中でも、掘り起こした本物のタイムカプセルを使いたい」と期待を寄せる。
SUKAミューでは「タイムカプセルに込められた夢」をテーマに、一般公募した市民約50人が出演。主人公でミュージカル・スターを夢見る「星野舞」役の渡部絢恵さんは、「夢と現実が交差するストーリー。タイムカプセルにはいろいろな人たちの青春時代の夢が閉じ込められているはず」といい、「夢を持ち続けることの大切さや前向きに生きるメッセージが伝えられたら」と話す。
8月21日・22日、横須賀文化会館で市民ミュージカル「Dream's Dream~タイムカプセル 夢物語」(主催=横須賀青年会議所)が上演予定。料金は大人=2,000円、高校生以下=1,000円。問い合わせは同会議所(TEL 046-824-1061)まで。