「YOKOSUKA軍港めぐり」を運航するトライアングル（横須賀市小川町11）は7月下旬、横須賀本港周辺の産業施設を紹介する「産業観光特別便」を期間限定で実施する。「第3回産業観光まちづくり大賞」特別賞（日本観光協会主催）の受賞を記念し、横須賀の産業をテーマにしたクルーズを企画したもの。

1882（明治14）年に作成された観光マップ「横須賀明細一覧図」

　同クルーズでは、通常の軍港めぐりに加えて、住友ドック・日産追浜工場・海洋開発研究機構JAMSTEC・東芝・JR横須賀駅など周辺施設の歴史的な由来を特別案内人が説明。明治期に当時の最先端技術が横須賀に伝わり、現代産業に引き継がれ、未来にどのように活かされていくかを学べる産業観光クルーズ。

　参加者には、1882（明治14）年に作成された観光マップ「横須賀明細一覧図」などを再現した「横須賀今昔一覧図」クリアファイルを贈呈。土曜・日曜には、オプションツアーとして同市内の名物料亭「海軍料亭・小松」（1885年創業）での昼食コースも用意する。

　同社企画担当の鈴木隆裕さんは「130年前、明治期の横須賀への旅は最先端技術が実際に使用されているところを目の前で見るという『近代産業体験の旅』だった」とし、「その旅を現代版にアレンジした『ご当地クルーズ』を行う予定」と話す。

　開催期間は7月24日～8月31日。汐入桟橋より1日1便運航。料金は、大人1,600円、小学生800円。予約は7月1日からで、問い合わせは京急観光（TEL 045-450-5588）まで。