横須賀在住の大学生が集まる学生起業サークル「HOPEGATE(ホープゲイト)」が5月下旬、追浜の飲食店とコラボした英語学習フリーペーパー「glish(グリッシュ)」を創刊し話題を呼んでいる。A5サイズ、カラー8ページで発行部数は2,000部。
同誌は英語学習をテーマにした内容で、英語で伝えたい季節の言葉、地魚・地野菜のこだわり料理を提供する居酒屋メニューなどを英語と日本語解説付きで紹介し、割引クーポンも付けた。英語監修は米国人留学生が担当するなど、記事作成・デザイン・レイアウトまで大学生たちが分担して制作に当たり、京急追浜駅周辺で街頭配布したほか新聞折込でも配布した。
同サークル代表で慶応大学理工学部大学院に在籍する竹康宏さんは「身近な題材を提供することで英語を学ぶきかっけになれば」と話す。英語学習には有料教材を使うのが普通だが、広告を英語化するという逆転の発想でフリーペーパー化を実現。「大勢の人に英語を学ぶ楽しさとともに、飲食店情報も同時に提供することができた」という。
創刊には、地元飲食店に企画を持ち込んでスポンサー協力を得た。同企画の相談を受けた居酒屋「うれしたのし屋」代表の下澤敏也さんは「英語で店や季節のメニューを紹介するという面白さや、日本人にも外国人にも見てもらえるフレッシュな実験企画に共感した」といい、「同誌を見て来店する新規客や外国人客も増え、店の英語メニューも急いで作成した」とも。
同サークルは、「学生からアイデアを募集して、ビジネスに挑む楽しさを伝えたい」と県立横須賀高校出身の大学生らが2008年4月に設立。メンバーは8人。就職活動支援サイト「就活準備」を運営するほか、持ち込みパソコン教室「AskPC」などを展開している。
竹さんは「今後は横須賀らしい観光スポットや追浜の日産工場なども英語で紹介したい。メールマガジンなどウェブでの展開も視野に入れながら、地域のさまざまな情報を英語で発信できれば」と意欲をみせる。