「軍港めぐり」などを運営するトライアングル(横須賀市小川町、TEL 046-825-7144)は3月1日~31日、横浜・横須賀の島を結ぶ「横ヨコアイランドクルーズ」を期間限定で実施する。横須賀を拠点に新航路を開拓する同社は、「観光資源を開発する企画クルーズを県内各地へ拡大・展開する」という。
「横ヨコアイランドクルーズ」では、新航路として「横須賀・三笠桟橋~猿島~横浜・八景島」を結ぶ。神奈川県の「東京湾・相模湾における海上交通による新たな観光資源開発事業」の一環で、各地の歴史散策と組み合わせた企画クルーズ。三笠桟橋では記念艦「三笠」を見学するほか、猿島ではボランティアガイドによる無人島案内、八景島ではシーパラダイスや今年2月に除幕式を行った黒船・ペリー提督の記念碑「アメリカンアンカレッジ」など新しい観光スポットも見学する。
2008年9月から定期運航を始めた「YOKOSUKA軍港めぐり」は年間利用者約10万人、観光バス1,000台以上を誘致する人気スポットに。今月中旬に実施した「鎌倉歴史散策クルーズ」では定員の2倍近い応募があり、27日・28日に予定する「相模湾 早春クルーズ」も7倍超の申し込みがあるという。同社はこの人気ぶりを背景に、地域資源を生かした企画クルーズを「ご当地クルーズ」と呼んで注目する。
トライアングルの鈴木隆裕・統括部長は「沿岸のイベントなどに合わせて港湾施設や漁港を結び、観光開発につながるクルーズを展開していく予定」と話す。「軍港めぐりのノウハウを活用して、それぞれの地域魅力を伝える『ご当地クルーズ』に力を入れていきたい」と意気込む。
横ヨコ・クルーズは、三笠桟橋発=11時45分、13時45分、15時45分(土曜・日曜のみ)の1日3便。料金は片道1,200円。詳細はサイトで確認できる。