横須賀出身で1998年に急死した「X JAPAN」のギタリスト・hideさんの「十三回忌法要・一般献花式」が来年5月2日、築地本願寺(東京都中央区)で行われることが決まった。12月13日、川崎・クラブチッタで開催されたhideさんの誕生日イベントで発表された。
hideさんが「サーベルタイガー」時代にライブを行っていた「横須賀かぼちゃ屋」
十三回忌は代表曲「ピンクスパイダー」にちなんで「Our Pink Spider」と題され、オーケストラがhideさんのヒット曲を生演奏するほか、YOSHIKIさんらX JAPANのメンバーも参列予定で、ファンからの献花も受け付けるという。
来年2月には、hideさんの未発表写真・ツアー日記・関係者インタビューで構成する初の公式ブック「Pinky Promise」の発売も予定。没後も、オフィシャル・ウェブサイト「hide city」を通じてさまざまなイベントが行われるなど根強い人気を見せている。
命日の5月2日には毎年追悼イベントが行われ、2000年の三回忌には「hideミュージアム」(横須賀市平成町、2005年閉館)でライブビデオを上映、七回忌には同ミュージアムに1万8,000人が訪れた。昨年5月の「hide 10周年追悼ライブ」(東京・味の素スタジアム)には11組のバンドが参加し、2日間で8万人のファンが集まった。
横須賀生まれのhideさんは1981(昭和56)年、高校2年の時にメタルロックバンド「サーベルタイガー」を結成。翌年、どぶ板通りの「ROCK CITY」で初ライブを行い、「かぼちゃ屋」などで音楽活動を展開。逗子開成高校卒業後、ハリウッド美容専門学校へ進学。1987(昭和62)年に「サーベルタイガー」解散後、音楽から退いて美容師になるつもりだったが、YOSHIKIさんに誘われてX JAPANに参加。同バンドではビジュアル全般を担当し、メンバーのヘアメークなども行っていたという。難病の少女ファンを応援して自ら骨髄バンクに登録するなど、慈善活動にも熱心だった。
所属事務所ヘッドワックスオーガナイゼーションの担当者は「hideは今もファンの皆さんに愛され、若いファン層にも広がって語り継がれている」と話す。