米海軍横須賀基地で12月5日、基地施設が一般開放され米空母「ジョージ・ワシントン」が公開された。基地内桟橋では、海上自衛隊ヘリ搭載大型護衛艦「ひゅうが」も同時公開。同基地には小雨まじりの中、約2万人が集まりにぎわった。
当日は基地内や艦船をクリスマス・イルミネーションで飾る「グランド・イルミネーション」が行われ、高さ7メートルのクリスマスツリーのほか、基地司令部では各部隊が作った自慢のクリスマスツリー45本を展示。米海軍第7艦隊バンドのコンサート、「サンタ村」が設けられエアー遊具やゲームブース、アメリカンフード屋台も出店した。
「ジョージ・ワシントン」は昨年9月25日に横須賀に配備され、一般公開は2回目。排水量10 万4,178トン、全長 333メートル、全幅 76 メートルと巨大な船体は高層ビルを横にして海に浮かべたようなもの。 ウェスティングハウス製の原子炉2基を搭載し、乗組員は約5,700人。 85機の航空機を搭載する。
同空母副長のダニエル・グリーコ大佐は「乗組員にとって横須賀はホームタウン。感謝の気持ちを込めて、地域の人たちに艦船や乗員を見てもらうために公開した」とし、「海自『ひゅうが』とは姉妹艦として交換プログラムを実施しており、相互運用能力を高めている。平和に貢献できれば」と話す。