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横須賀のシンガー・椿優衣さん、「ホッピーの日」ライブ 新曲お披露目も

若松マーケットの酒場で、新曲を披露する椿優衣さんとギター奏者の石川宗さん

若松マーケットの酒場で、新曲を披露する椿優衣さんとギター奏者の石川宗さん

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 横須賀在住のシンガー・ソングライター・椿優衣さんが「ホッピーの日」の7月15日、横須賀中央駅前のバーや居酒屋3店舗を巡る「はしごライブ」を行った。

横須賀中央駅前の大衆酒場「天国(てんくに)」で歌う椿優衣さん

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 当日は、「横須賀のホッピー文化をオマージュした」という新曲「いつかのホッピーを」もお披露目。投げ銭ライブで「収益はCD制作費などに充てたい」という椿さん。

 昭和レトロな若松マーケットのダイニングバー「ロータス」では、常連客全員がホッピーを注文し、カウンターの中で約30分歌った。10種類以上のホッピーカクテルを提供する同店。「ワインレッドの心」「水割りをください」なども歌い店内を盛り上げた。

 2軒目は駅前の大衆酒場「天国(てんくに)」で、約60人の前で20分間のショートライブを行った。「明るいハスキーな歌声に聴き入るお客さんも多かった。また歌いに来てもらえたら」(同店長)と応援する声も。

 椿さんが作詞した新曲はしっとりしたラブソング。「そう わたしはいまも… いえ なんでもないわ 持て余す いまのふたりで この時代(とき)に 乾杯を 今宵もホッピーTime」という歌詞で、街と人の営みを歌ったもの。

 「ホッピーの日」は、1948(昭和23)年7月15日にホッピーの製造販売が始まったことから、製造元のホッピービバレッジ(東京都港区)が記念日に制定。戦後の物資不足の中で、ビールの代用品としてヒット商品に。消費エリアは東京・神奈川・埼玉で8割を占めるという。横須賀では基地の街で働く人たちの間で、氷を入れない「三冷(さんれい)ホッピー」や焼酎の割合が多い「横須賀割り」が定着した。

 椿さんは、祖母が経営していたカラオケスナックで幼少の頃に歌い始めた。三浦按針をテーマにした「青い瞳のサムライ」や「青の街」などのご当地ソングを多数制作。横須賀・横浜のライブハウスやラジオ番組のパーソナリティーとしても活躍する。

 「横須賀の街を楽しむうえで、独自のホッピー文化は欠かせない存在。地元の先輩から教わったことや自分の体験なども交えて、ホッピーのある街の情景を歌に込めた」という椿さん。「レトロな酒場で昭和なスタイルで歌う、はしごライブが楽しかった。今後も続けていきたい」と振り返る。

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